新日本プロレス、オレ的勝手に改造計画
プロレスの話を。
今日付けで新日本プロレスの社長交代の発表があった。
新社長のハロルド・ジョージ・メイ氏は、タカラトミーの元社長で同社をV字回復させたマーケティングのプロ。
新日本プロレスの海外展開を睨んだ起用と思われ、今後の活躍に期待したい。
・・・で、オレ的に新日本プロレスの今後の展開を、個人的な希望的観測を踏まえて書いていきたい。
その1:2つのブランド制にする
今の新日本は、所属する選手やスポット参戦する他団体の選手も含め、選手層が非常に厚い。
それはとても良いことなのだが、プロレスは基本「ライブ興行」なので、出場できる選手の数の上限はおのずと決められてしまう。
ゆえに「所属はしているけど出場できない選手、出番が少ない選手」も数多くいるだろう。
そのため出場機会を増やすため、他団体に「出稼ぎ」に行く選手や、フリーになったりする選手もいるのだが、新日本以外の他の団体はあまりにも零細企業ばかりであり、選手の生活も安定しない。
またどうしても人気選手には試合が集中してしまい、コンディション調整や怪我による選手寿命の短期化など中長期的な問題も抱えがちになってしまう。
アメリカのプロレス団体、WWEでは「RAW」と「SmackDown Live」の2ブランドに分かれており、日本のプロ野球でいうところのセ・リーグとパ・リーグのような仕組みになっている。 (>正確には、軽量級選手中心の「205Live」と、新人・若手選手中心の「NXT」も加えると4ブランド)
基本的には互いの選手との交流はないのだが、年に数回、PPVで両ブランドの看板選手が対決する時は非常に盛り上がる。
新日本プロレスも、WWEのように2ブランド制にしてみてはどうだろうか?
若手、現役選手中心の現行新日本はそのままとして、もう一つとなるといろいろな組み合わせが考えられる。
オールドファン向けにベテラン、レジェンド中心の新ブランド(今で言うところのレジェンド・プロレス)とか、ジュニアヘビー級中心の新ブランド、(ECWっぽい)ハードコア路線や、UWF風の総合格闘技に近いブランドも面白い。
2ブランド制にすることで、試合の絶対数は増えるので、相対的に選手の出場機会も増えるし、人気選手は片方のブランドだけに試合を専念できるので、過密スケジュールによる負担も軽減できるであろう。
個人的には、いっそのこと新日本プロレスの豊富な資金力を使って他のプロレス団体をまるごと買収してブシロード配下に置き、そのまま2ブランド化するというのも面白いと思う。
DDTプロレスがサイバーエージェントの100%子会社になる時代なのだから、そのくらいドラスティックに業界再編があっても不思議ではないし、プロレスが次のステップに昇るにはむしろそのくらいやらないといけないような気がする。
その2:女子部門の創設
日本ではあまりイメージが湧かないが、世界の潮流としては「女子部門」が台頭してきている。
WWEでは長年女子プロレスラーのことを「ディーヴァ」(DIVA)と呼び、色モノ扱いされてきたが、この2年くらいでDIVAと呼ぶことをやめ、男子レスラーとまったく同じ処遇で扱うようになり、それ以降、女子レスラーの人気は急上昇である。
また、総合格闘技のUFCでも女性の総合格闘家が台頭してきており、メインイベントを務めるようになったり、日本でも、総合格闘技イベントRIZINでは、RENAや浅倉カンナなど女子格闘家の人気はうなぎのぼりである。
こういった時流を考慮すると、新日本プロレスが女子部門をやらない理由が見つからない。
ただこの場合は選手の養成などゼロから立ち上げることになるのでなかなかたいへんであるから、既存の女子プロレス団体と業務提携をして新日本のマットに上がってもらうというのがいいだろう。もちろんストロングスタイルで。
いずれは1・4東京ドーム大会のメインイベントを、女子部門のレスラーが務めるくらいまで大きく成長してもらいたいと思う。
3.海外団体の創設
日本国内のプロレス市場は、回復してきたとはいえジリ貧であることは容易に想像できると思う。少子化だしね。 なので、今後より成長していくには海外展開は最優先事項で取り組むべき課題であろう。そのために新社長を招聘しただろうし。
今は「新日本プロレスワールド」というネット動画配信サービスにて、新日本プロレスの主要試合に英語の実況を付けてネット配信を行っている。
ただ、やはりこれだけでは不十分。やっぱりプロレスはライブで観てこそナンボの世界。 とはいえ、そう頻繁に海外遠征などもできないことを考えると、海外に新日本プロレスの常設団体を作るのが良いのではないかと思う。 上記の2ブランド制の片方を海外団体にするというのも面白い。
アメリカにはプロレス団体がいくつかあるが、いずれもWWEのようなエンタメ色が強い傾向にあり、日本のプロレスのようなストロングスタイルはほとんどないと言ってもいい(>ROHくらい?)。 アメリカのマニアックなプロレスファンは、わざわざネットで日本のプロレスの動画を食い入るように観る熱狂的な人が多いそうなので、「海外団体の創設」は意外と勝機があるんじゃないか、と個人的には思っている。
とりとめもないがそんな感じで。